施術をする前に、あなたは何をしていますか?
「問診をして、痛い場所を聞いて、そこを施術する」
これが多くの施術家の流れだと思います。しかしこの流れには大きな問題が潜んでいます。それは評価(検査)が抜けているということです。
評価なき施術は「推測で動く」こと
問診で「腰が痛い」と聞いた。だから腰を施術する。
これは推測です。
腰が痛いという訴えが、本当に腰の問題から来ているのかどうかを確認しないまま施術しています。腰痛の原因が腰以外にある可能性——股関節、胸椎、内臓、足首——を検討していません。
評価なき施術は、地図なしで目的地に向かうようなものです。
評価の順番が重要な理由
評価には順番があります。一般的には:
全体観察 → 動作評価 → 局所評価 → 触診
この順番を守ることには意味があります。
最初から局所(痛い場所)を触ってしまうと、全体像が見えなくなります。「木を見て森を見ず」の状態です。まず体全体の動き・姿勢・左右差を観察してから、局所の評価に入るのが原則です。
動作評価で何を見るか
動作評価とは、体を動かしてもらいながら観察することです。
- 前屈・後屈・側屈・回旋の可動域と質
- 動きの中で左右差が出るポイント
- どの動作で症状が再現されるか
ここで重要なのは、症状が出る動きを特定することです。施術前に「この動きで痛みが出る」と確認しておくことで、施術後の変化を客観的に評価できます。
評価があることで施術が変わる3つのこと
- 施術の根拠が生まれる — 「ここを施術する理由」を説明できる
- 変化が分かる — 施術前後で比較できる
- 自信が持てる — 推測ではなく判断で動ける
評価は患者さんのためだけでなく、施術家自身の「自信の根拠」になります。
まとめ
- 問診だけでは施術の根拠にならない
- 評価(検査)は全体から局所の順番で行う
- 動作評価で症状が再現される動きを特定する
- 評価があることで施術の精度と自信が上がる
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